1月22日にプレゼンゲーム3回戦(最終戦)が行われた。
春から入ゼミして来る1年生を前でのプレゼンということで、
緊張もあったと思うが、3年生にも成長した姿を見せることができたのか。
【1試合目】ヤマダ電機の大塚ゼミ買収は是か非か
チーム
ブドウ畑(穴水 兼山 竹ノ内 寺畑)VS
ルマンド(浅井 新井 加藤ひ 日野)
総合点:ブドウ畑 126.73 ルマンド 126.82 〇 ルマンドの勝利
ブドウ畑
〈立論内容〉
定義として大塚家具の買収が中期的に見て、費用(買収額43憶円)に対して
効果が見合ったものであるかとした。是側の主張としては買収によってお互いの事業拡大・販売促進につながる。実は仮に買収がうまくいかなかったとしても、
大塚家具自体の企業価値が高いため売却をすれば買収費用を回収することが出来る。この二つから成り立っている。具体的には、従来、高価格帯をメインに扱っていた大塚家具が中価格帯をメインにシフト、ヤマダ電機は低価格帯をメインに扱っているが顧客幅を広げることが出来るためお互いにメリットのある買収だ。では大塚家具の商品が売れているのかを実際に名古屋本店や東京実地に行き店員にヒアリングをとるという形で根拠づけを行った。
〈感想〉
ヤマダ電機による大塚家具買収はまだ始まったばかりなので
今後大塚家具の商品が買われるという根拠づけが大変だった。
実際に東京に足に運ぶことで何とか相手に対抗することが出来る
根拠を得ることが出来たと思う。大塚ゼミで言われてきた泥臭さを
行動に移すことが出来た試合だった。(兼山)
ルマンド
〈立論内容〉
定義が自由裁量であったため、ヤマダ電機社長の記者会見から
「ヤマダ電機の現状である営業利益率の低下に歯止めをかける」と
「大塚家具は2023年までに黒字化」を定義とした。
それに伴い、1つ目の主張は戦略の不一致から提携のメリットが見いだせない。
メリットが見出せないと言うのは、そもそもの買収の目的が果たせないこと。
ヤマダ電機は現在力を入れている「住宅業界」により、営業利益の低下に歯止めをかけようとしている。そこで家具のノウハウが欠如しているため大家具を買収し、大塚家具の所持している家具ノウハウを得ようとしたが、大塚家具の得意とする「広い売り場」や「種類の豊富さ」をヤマダ電機は家電量販店ということもあり活かしきれない。
それに加えて互いのブランドイメージの棄損と顧客離反に繋がるということである。消費者には価格帯のイメージの違いがあり、それによってブランドイメージの低下が生じている。2つめは正確な投資を行わず既存事業の衰退に直面する。競合他社が現在様々な施策を行い、営業利益率を上昇させている。ヤマダ電機はどの施策も曖昧であり、思うような結果に届いておらず、1店舗当たりの利益も他社は伸びているのにも関わらず減少してきている。大塚家具に43億円投資するよりも今曖昧になっている施策を強化するべきである。しかもヤマダ電機はリーダー企業であり、今投資しないと今後厳しいこととなっていくだろう。
〈感想〉
今回は2年生の集大成ということもあり、納得のいくストーリーにしたいという気持ちが強かったように感じる。成人式などの日程もあり、思うように進まなかったこともあるが、結果的には今までで1番上手く個人の時間を有意義に使えた気がして成長できたかなと思う。
また、今まで行ってきたヒアリングや実地・アンケートなどを使いたいように使い、今までで1番上手くストーリーに組み込み、集大成らしい総復習のようなストーリーになった。今回も様々な課題が見つかったため、今後は先輩という立場にもなりますが今まで支えてくださった方への感謝を忘れずに精一杯精進していきたいと思う。(新井)
【2試合目】株式会社メルカリの成長性について分析し、
さらに成長するために何をするべきかの提案
チーム
ぷち(伊藤 神谷 竹本 寺村)VS
スカイブルー(上野 稲村 加藤か 木下)
総合点:ぷち 123.20 〇 スカイブルー 117.65 ぷちの勝利
スカイブルー
〈立論内容〉
メルカリをswot分析でしっかりと分析したうえで、国外事象の伸び悩みには
国ごとの文化の違いやそこに根付く文化からくるビジネスへの影響が大きいと捉えた。また、国外ではメルカリと類似するアプリが既にシェアを大きく拡大しており、どこの国にもメルカリと同じような位置につくアプリが存在した。そのため新事業を提案するうえで国外に目を向けるより国内に目を向けたほうが効率よく利益を上げられると考え、国内事業の新規で実店舗化を提案した。これは現在あるアプリに追加機能として実店舗に置かれる商品を確認できるシステムの導入や、実店舗で販売することで新規顧客の獲得狙いメルカリ全体の売り上げアップを狙ったものにした。
〈感想〉
提案を行うためにしっかりと分析を行いそこで現状やそこから考えられる将来予測をした。その際自分だけでは見えなかった部分をチームで行ったことでより視野を広げて分析することが出来た。プレゼンゲーム最終戦ということで、これまでの経験を活かし、またこれまで作り上げてきたチームワークを最大限に活かせた試合になったと思う準備期間も含め本当に楽しかった!
ぷち
〈立論内容〉
私たちは、今後もメルカリはプラットフォーム企業として国内事業と海外事業を相対的に見ると成長余地があると主張。メルカリの日本事業は、プラットフォーム企業ならではの問題を解決しつつ後発企業であるが故に提供しなければならない独自価値をも提供したため正のネットワーク効果を築くことができた。これにより、あらゆる外部環境に打ち勝つことができるため、これからもメルカリの脅威となる企業は現れないとし日本事業は成長性があるとした。対して米国事業は、成長の余地はとても大きいものの未だプラットフォーム企業特有の問題を解決できておらず微増の成長に止まってしまっている。そこで、この海外事業を成長させることこそがメルカリの成長に繋がると思い、米国ならではの特色を活かした寄付機能つけることと、認知度向上のために他者との比較広告を打ち出すことを提案した。
〈感想〉
プレゼンゲームも3回戦にさしかかり、前回よりは忠実に計画に沿って進行することができた。今回は、近年話題のプラットフォーム企業ということでここ最近の資料の量がとても多かった印象があった。しかし、やはり主張を組み立てるときに大切になってくるのはその企業がどう成長を遂げてきたのか、基礎の部分の知識を身につけることだと実感した。また、提案部分においては輪読で学んだ知識を入れようとチーム内で議論することもできたので、学んだことを知識として蓄えるだけでなく、取り出して使うという作業も実践できたのでとても良い経験になった。(寺村)
〈総括〉
今回のプレゼン最終戦では内容にかかわらず、見えないところでの努力が光ったプレゼンだったと思います 。班によってはなかなか集まりに来ることが出来なかった人もいた中、集まれる人だけでできることを進めていました。集まりに来ることが出来なかった人はそのまま任せるわけではなく、来ることができないなりにやれることを自分から探し積極的に参加しようという動きが見てとれました。今までのプレゼンでは誰かが負担を感じていたことも少なくはなかったのですが、過去を改善しチームワークよくどこの班も行うことができたと思います。よって作業効率もよくなり、自分たちがストーリーの中で根拠づけをより深くしたいところに時間を回すことが出来ました。実際に立論にもアンケートや実地などの内容が組み込まれており、大塚ゼミならではの泥臭さが垣間見えたと思います。全体を通して成長が感じられたプレゼンゲームでした。(兼山)