ディベート王2019 最終戦

その他

9月18日から21日に飛騨小坂にて秋合宿を行いました。

秋合宿の3日目にあたる20日に、今回のメインイベントであるディベ王3回戦が開催されました。
 3回戦は、ディベ王の最終戦でもあり、順位が決定する試合でもありました。どのチームが2019年度大塚ゼミのディベート王に輝いたのでしょうか。また、各チーム今までの成果を発揮することが出来たのでしょうか。


【第1試合(7位決定戦) オセロ× VS あひる○】
お題:フードシェアリングは営利事業として将来性があるか否か
○是側 オセロ

〈内容〉
私たちは、「フードシェアリングは営利事業として将来性があるか否か」というお題の是側でした。主張は、フードシェアリングサービスが飲食店・事業者・消費者の3者にメリットをもたらすことに加え中食の増加や社会貢献意識の向上という外部環境が3者のサイクルを加速させるという内容でした。また外部環境を見るだけでなく、約100人に取ったアンケートを因子分析やt検定で分析し、“消費者の周りにフードシェアリングのサービスがあった場合実際にそれを利用する”という根拠を補強しました。
全体を通して、フードシェアリングが地道に認知を広げていく小さな市場だということを強く押し出し、現実味のある主張をしました。

〈コメント〉
・2年生
準備期間では、先輩方への「報連相」を前回より細かく行うことを意識しており、しっかり実行出来たのではないかと思います。
試合では、第一反駁を担当しました。前回の第二反駁では言いたい内容を全て話すことができず悔しい思いをしましたが、今回はプレパタイムで要点をまとめて前にでることができ、余裕が持てたので良かったです。強弱や声のトーンなど話し方にはまだまだ課題が残っていますが、3回の試合を通して得た自信を糧にこれからも頑張ります。

・3年生
3回戦は勝敗でいうと負けてしまったのですが、ジャッジの票数は2票獲得でき、このチームとしては最多。そして本番までの取り組みを見てもこれまでよりも良い動きができていたのではないかと思います。
1回戦目からずっと頑張ってくれた2年生は自分の持ち味を伸ばして確実に成長してくれたのが分かったし、チーム全体でも結束が強くなっていくのがわかり、最終戦にふさわしい取り組みができたと思っています。
このディべ王全体を通して、自分としては後輩の導き方に正解が見出だせずもどかしい部分もありましたが、私が考えるよりはやく後輩が自発的になってくれたり、4年生の先輩方が力を貸して下さったりしてくれたおかげで最後まで走りきることができました。
2年生にはこの3回分の苦労をまずはしっかり自分で褒めてあげて、自信につなげていってくれたらいいなと思います。貴重な体験を、ありがとうございました。

○否側 あひる

〈内容〉
フードシェアリングは、今後、利用者と加盟店が増える仕組みが整っていない点から営利事業として将来性がない。なぜなら、利用者にとって品質や商品数、利用コストに対して抵抗があるため、売上を伸ばすことが出来ないからである。また、出品数を増やすことが出来ない、加盟店にはいる利益がごくわずかになってしまう、店のブランドイメージ低下につながりかねないことから、加盟店の収益に繋がりにくいビジネスモデルであると主張した。

〈コメント〉
・2年生
 3回戦は、私たち2年生主体となって進めていきました。そのなかで、中々意見が出ないこと、私たちの主張をストレートに伝えるためのまとめ方に苦戦しました。ですが、1、2回戦の課題であった、自分の意見を伝える、ということはお互い意識できるようになったと思います。また、試合に向け対策をたくさんしたため、堂々と話すことや主張をアピールすることができ嬉しかったです。
このディベ王でまだまだ改善点が多くありますが、先輩方から教えていただいたことを今後の試合に活かしていきたいと思います。

・3年生
最終戦は2年生の成長を感じました。ディべ王の1.2回戦目に出来なかった意見を口に出して伝えることや、2年生の中で話し合うことなど、様々なところができていたので凄いと感じました。発表時も、立論、1反と初めての場所だったと思うが、しっかり準備してきて発表も素晴らしかったです。ディべ王を通して、自分の強みがなんとなく分かったのかなと思います。それを対外試合に活かして欲しいです。反対に苦手な部分にも気付いたと思うので、色んな人のやり方を聞いて頑張って欲しいと思います。


【第2試合(5位決定戦) ハリボー VS ひなひな】
お題:ファッションビジネスにサブスクリプションはマッチするか否か
○是側 ハリボー

〈内容〉
ファッションビジネスにサブスクリプションを導入することで消費者にも企業にもメリットがある。そのためサブスクリプションは今後も伸びていくと主張しました。消費者側は衣服に対する支出が年々減少していることやアンケートから得た消費者のファッションに関する悩みなどに着目しました。企業側は日本の衣服の生産方式や今企業が抱えている問題に着目しました。また両者を比較的安価なカジュアルファッションとブランド高級品に切り分けることで様々な視点から見るようにしました。

〈コメント〉
・2年生
立論を組み立てていく中で、切り分け方をとても悩みました。また、ファッションサブスクリプションといっても安価なものから高価なものまで幅広い価格帯だったので苦戦しました。何度も何度も練り直して自分たちの納得のいく立論が完成できてよかったです。自分たちの立論の強みをしっかり理解してディベートに挑めたので悔いなく試合ができました。

・4年生
2回戦目までの経験・学びを活かして取り組むことのできた良い試合だったと思います。
試合中の取り回し、反駁の攻め方、話し方の緩急抑揚などまだまだ改善点はたくさんあると思いますが、これからたくさんの場数を踏んでさらなる成長に繋げて欲しいと思います。

○否側 ひなひな

〈内容〉
サブスクリプションはBtoCやCtoCといったシェアリング市場に競合が多いため消費者に選ばれにくい点と、ファッションは流行り廃りが激しくロングテールが効かず収益構造から見てもアパレルの特徴である在庫管理や人件費、物流にかかるコストがかさみ収益は見込めないため、サブスクリプションにファッションビジネスはマッチしないと主張しました。

〈コメント〉
・2年生
前回の反省点を活かして、作業を行うことを意識しました。また、お題に寄り添ったストーリーをたててチームで一貫性を持つことがとても大切だとこの試合を通して学ぶことが出来ました。話し方についてはまだまだ課題が多いため、これからも努力していきたいと思います。3回戦を通してお世話になった先輩方に教えて頂いたことを今後の試合でも活かしていきたいと思います。

・4年生
今回が最後の試合でしたがこの3回の試合を通してチームとしてとても結束が出来たのではないかと思います。
このチームは全学年が1人ずつしかいないため頼ることが難しく、辛い思いをすることもあったと思います。しかし、2人とも辛い顔もせず毎日とても頑張ってくれていました。
そうした2人の頑張る姿を見ることで私自身もこのチームで勝ちたいと思いました。
この2人にとって今回のディベ王が成長するターニングポイントになってくれていると嬉しいです。この2人と同じチームで最後のディベ王が出来て良かったです。本当に長い間お疲れ様でした。


【第3試合(3位決定戦) レオン○ VS おうさだはる×】
お題:日本コカ・コーラの国内酒類事業への本格参入は是か否か
○是側 レオン

〈内容〉
私たちは、コカ・コーラがお酒事業に本格参入すべきであると主張しました。理由は二つあります。
1つ目の理由は基盤ができているからです。まず今まで培ってきたノウハウや独自のビジネスモデルを活用することによって多角化のデメリットを補うことができます。さらに小売店との繋がりによって棚の確保ができています。2つ目の理由はブランド連想を強めるための戦略が行われているからです。酎ハイはバラエティシーキングなので店頭での売り方が大事です。檸檬堂はパッケージの工夫や商品の展開の仕方を工夫することにより差別が行われています。以上の理由より、コカ・コーラはお酒事業に本格参入すべきであると主張します。

〈コメント〉
・2年生
1回戦目、2回戦目は毎回先輩に集まりに来ていただいてアドバイスをもらっていましたが、今回は2年生だけで進められるようにしました。今回もつまってしまう時間が多かったですが、そういう時に先輩方に相談すると的確なアドバイスをしていただけるので、やっぱり先輩は偉大だなと感じました。来年はアドバイスをしないといけない立場になるのでディベ王で、たくさん指導していただいたことを活かして頑張りたいです。

・4年生
今回のお題はいつもと違い具体的な商品、事業の展開について議論をするなかで多面的に話が建てられていたのが印象的でした。今回の試合は今まで以上に2年生が中心となって試合ができていて本当に成長を感じました。今回見つかったそれぞれの課題点を克服しながら頑張ってください!

○否側 おうさだはる

〈内容〉
3回戦では日本コカ・コーラから販売されている檸檬堂という缶酎ハイを現在は九州限定販売を行っているがこれを全国販売するのは否かについて討論した。
九州での成功は、焼酎優位な九州による特徴が成功に結びついたからであり、全国では適応せず同じような成功は見込めない点、また消費者の求める缶チューハイとは離れるため全国展開した際消費者に受け入れられない点から否定した。

〈コメント〉
・2年生
3回戦では様々な面で成長につながったと振り返って思います。
準備段階では2年生主体で進めていくことを目標としていたので、情報収集の段階から今まで先輩方に教わったことをフル活用することを意識して取り組みました。また当日の発表面では今までよりもより聞きやすくわかりやすい発表方法を意識して取り組みました。実際の自分の発表は反省点ばかりです。しかし、同じゼミ生の発表をみて自分ももっと頑張らなければ、とも思ったのでこれからも日々精進していきたいと思います。

・4年生
ディベ王最終戦お疲れ様でした。今回はいつもと違う雰囲気の中、また、いつもよりプレッシャーを感じる中で、よく最後までやりきったと思います。最終戦だったので、きちんと調べたこと、思いを、発表ではしっかり前を向いて話すことができており悔いのない試合だったと思います。
ですが、課題はいずれにせよつきものです。最終戦で見つかった課題をぜひ、次ある試合ではプラスの結果が得られるように成長してこの経験を活かせられるように頑張りましょう。お疲れ様でした。


【第4試合(決勝戦) パンチ× VS The Shine○】
お題:今後100円ショップの正味出店数はコンビニエンスストアの正味出店数を上回るか否か
○是側 パンチ

〈内容〉
100円ショップは今後の出店に制約がかからず、また増税に出店数が大きく後押しされると主張する。
そもそもフランチャイズ経営であるがゆえに出店に人が必要なコンビニエンスストアと、店内業務をテナント先に行ってもらうことができる100円ショップでは出店のスピードが大きく違ってくる。そして今後両者が出店行く場所として、コンビニエンスストアは駅ナカ、100円ショップはテナントと大きな違いがあるのだが、これが出店スピードにさらなる影響を与える。安定した収入を求めるコンビニエンスストアが今後出店しようとしているのは駅ナカである。だが、駅ナカに出店するのはいくつもの行政を通し、審査を行う必要があるため早くても5ヶ月はかかってしまう。それに対しテナント出店を推し進める100円ショップは遅くても1週間で入れてしまうのだ。
また過去の増税時を振り返ってみると、コンビニエンスストアは増税時に退店数が増えたり出店に影響がでなかったりしていたのに対し、100円ショップは増税時に客足が減ったディベロッパーから出店要請が相次ぎ大幅な出店数になった。さらに最近ではディベロッパーに限らずスーパーやドラッグストアなどからの出店要請も相次いでいるため出店は加速すると考える。
以上より、100円ショップは今後の出店に制約がかからず、また増税により出店数が大きく後押しされると主張する。

〈コメント〉
・2年生
このチームで戦える最後のディベ王ということもあり、かける気持ちは人一倍ありました。今回の2年の目標は、目的を持って資料収集をすること、そしてそれを一つずつ吟味してストーリーを作ること、以上の2点でした。そしてディベ王1回戦からの失敗もあってか、この2点については目標を達成することができました。特に2つ目のストーリー作りでは、今までの対戦を踏まえたうえで2年生が主体となり取り組むことができました。しかし、“2年生のみで作ること”に重点を置きすぎてしまい、3年生の先輩も4年生の先輩も同ひとつのチームだということを失念してしまいました。そのため、あらゆる連絡がおろそかになってしまったり、わからないところを自分たちだけで考えすぎてしまい行き詰まったりしてしまうような場面が多々ありました。
このディベ王で学んだことはディベートにおいての技術的なことはもちろんですが、1つのチームとしてどう歩んでいくか、そのチームに尽くすためには何をしたらいいのかといったようなグループワークをする上での最も大切なことを学ばせて頂きました。ご迷惑をおかけした2年生や先輩方には本当に申し訳なさしかありませんが、それでもこのチームで戦えたことが本当に誇りでした。この経験を今後の対外、その他のプレゼンに活かしていけるよう努力したいと思います。

・3年生
ディベ王3回戦お疲れ様でした。今回の3回戦はどの試合も接戦だったのかなと思います。それぐらい数人がずば抜けているわけじゃなく全体的に底上げができていました。
これから対外試合もあり、より一層チームで戦うということが求められると思います。その時にこのディベ王を思い出して粘り強く戦ってもらいたいです。

○否側 The Shine

〈内容〉
そもそも100円ショップとコンビニは出店におけるウェイトが全然違い、コンビニの規模の方が圧倒的に大きいからこそ1点あたりの出店に対する力が必要ない。その上で100円ショップならではのオーバーストア・コストの上昇・変化対応力の無さという出店に対する弊害が生じ、出店数ができない。それに対し、コンビニは既存店強化をし、出店体制を整えることができる。よって、今後5年間で100円ショップの正味出店数はコンビニエンスストアの正味出店数を上回らないと主張しました。

〈コメント〉
・2年生
今回はディベ王最終戦という事で、2年生主体でストーリーを作ったためチーム内での
共有が1番の課題でした。どうしても前に進むことばかりを考えてしまい、その日の振り返りや共有がなおざりになっていました。先輩方からアドバイスを頂き、日が経つにつれ共有を重点的に行う事が出来るようになり、その結果試合ではチームで同じ方向を向いて戦えたと感じました。改めて共有の大切さを学ぶことが出来ました。
また、ディベ王3回を通して発表の仕方や情報収集の大切さなどを学び成長できた分、様々な課題も見つかりました。これからも、ディベ王で学んだことも忘れずに成長できるよう、精進致します。

・3年生
3回戦では今まで以上にほとんどの作業を2年生だけで行って試合に臨むことができ、後輩の成長度に驚かされました。また、先輩の情報の集め方や後輩のフットワークの軽さなど、3年生になってもまだまだ学ぶことは多いなと感じました。後輩の頑張りが結果につながって本当によかったです。
優勝おめでとうございます!

今までとは異なり野外ステージでの試合だったため、各チーム苦戦することがあったと思います。違う環境ではあったものの、身に着けた対応力や3回の試合の成果を発揮することができました。そして、ディベ王の中で、とてもハイレベルな白熱した試合が繰り広げられていました。


【2019年度大塚ゼミ ディベート王結果】
2019年度のディベート王第2位は、チームパンチです。

そして、3回のトーナメントにより8チーム中1位となった、2019年度のディベート王の優勝チームは、The Shineです。

優勝おめでとうございます!

このディベ王を通して、多くのことが反省点や改善点として見つかったと同時に、多くのことを学び、成長することが出来たと思います。また、2年生は、主張の作り方や得意な役割、発表の仕方など自分の強みを見つける良い機会となりました。
ディベ王で学んだことを糧にして、今後のゼミ活動に活かしていきたいと思います。
2019年度のディベート王お疲れ様でした。

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